気配りが身に付くのは仕事以外の場?

売れる営業マンの条件として、多くの人に共通していることが「お客様に好かれている」ということ。営業マンでなくとも人に好かれるというのは幸せなものですが、好かれるには理由があります。その条件のひとつとして「気配り」ができる人というものがあります。

 

それでは営業マンとして気配りが必要な場面というのはどのようなときでしょうか?お客様の気持ちになって行動をできているか、まずはそこです。アポ取りの電話ひとつにしても、相手の忙しい時間にかけるか、比較的余裕がありそうな時間にかけるかではお客様の印象も大分変わってきます。付き合いがあってこそ相手の状況が分かることもあるので、最初からそういった気配りができるとは限りません。しかし営業スキルのひとつとして気配りを身につけるための努力はしたいですね。

 

しかし気配りを学ぶための研修や、講座というのはありそうでなかなかないものです。むしろ気配りのスキルをアップさせるカギは仕事以外の時間に隠されていることも多いのです。たとえばお客様との食事会のときなどは絶好の機会ではないでしょうか。食べ物、飲み物、タバコ・・・。人によって趣味嗜好の違うものたちですが、だからこそお客様に合わせた気配りを学ぶチャンスです。基本的なところとしては、飲み物が少なくなったときの注文や灰皿の準備などがあるかもしれません。しかしワンランク上の営業マンは、その際なにを飲んでいたか?どれくらいのペースだったか?タバコの銘柄はどんなものか?こういった細かい所までチェックして、次回以降の付き合いや仕事に活かすのです。また、気配りは「世話を焼く」ということではありません。人によってはそれくらい自分でやる、という性格の人ももちろんいますので、そのさじ加減を見誤らないようにすることも大事です。

 

先輩社員は後輩社員に向けて経験からコツや心がまえを教えるべきでしょうし、逆に後輩から聞いて学ぶ姿勢ももちろん大事です。しかし自分の目で見て、身体で体験すること、そしてそれを活かそうとする意識をもつことが気配りができる営業マンになる近道です。