営業マンならば毎日のように聞くことばのひとつ、売上。売上を上げたい、売上が伸びない、など悩みは尽きないものですが、その売上について深く考えたことはありますか？

売上とはお客様が商品を買ってくれて、はじめて発生するものです。営業マンは「自分が売った」という意識でいる人も多いのですが、「お客様が買ってくれた」という意識も持っておかなければなりません。確かにテクニックや人望などで、商品が売れるということはよくある話です。しかし営業マンという存在をあまり気にしないお客様からしたら、商品と自分という問題でしかありません。その商品がいいもので、買ってもいい値段だから買う、それだけの理由です。世の中に売上というものが発生するときは大半がそういったものです。営業という行為が能動的なものであるのでこの限りではありませんが、自分だから売れたという考えを持つことはお客様や商品への敬意に欠ける考えですのでそのような意識をもつことはやめましょう。

またできる営業マンほど、ものごとのひとつひとつに対して感謝の気持ちを持っているものです。商品ひとつにしてもそれを開発した人、置いてくれるお店、使ってくれるお客様など感謝の方向は無限にあるものです。そしてその感謝の気持ちがいろいろな売上に結びついているということを知っているのです。ひとつの商品やひとりのお客様とよく向き合い、そういった気持ちがおろそかになっていないか自分の心に聞いてみる時間もときには必要かもしれませんね。

もちろん売上の本質というのはこれだけではありませんが、こういった気持ちの持ち方や意識もその中のひとつであることは間違いありません。数字だけ見てしまいがちな人は一歩引いて色々な目線から売上について考えてみましょう。