この段階では、おそらく貴社は三社程度の営業代行業者と打ち合わせをおこない、営業代行サービスの理解が深まると共に、おおよその費用感やそれぞれの業者の強みなどを把握できている段階ではないでしょうか。ここからは正式な利用の申し込み(契約)に進んでいきますが、失敗なく業者を選ぶために、比較検討する際の注意点や、利用申し込み・契約時にチェックしておくべき点を、ここで確認しましょう。



比較検討1.最重要問題を解決できるのは、どの業者か?
まず重要になるのが、貴社が今、一番だと考える問題点を解決できるのは、どの企業なのかを検討する必要があります。ここがブレていたり、妥協をしてしまえば、貴社の課題解決やビジネスの成功はありえません。コスト感なども合わせて、何よりもこの点を考え、貴社の営業を代行できる業者を選定するようにしましょう。



比較検討2.営業代行業者の担当者の印象はどうでしたか?
やはりビジネスをおこなうのであれば、人間的に付き合いたいと感じる方と一緒に仕事をしたいものです。こちらがクライアントとなり費用を支払う以上、最高の成果を得たいと考えるのは当然ですし、そのためにお互い、対等に物事を言える関係性が必要となる場合があります。
その時に、窓口となってくれる担当者が高圧的な態度であったり、言い訳がましかったり、お調子者な印象であったり、決断の動きが遅かったり、ぼそぼそと話をしたりだと、クライアントとしても良い結果に結び付かないことは容易に想像できますよね。
ですから、業者の担当者の印象で、この人は信頼できると感じられるかどうか?を考えましょう。



チェック1.料金・契約期間を確認しよう
利用申し込みや契約をおこなう際、必ず確認しておきたいのが、「設定される料金」と「契約期間」です。どちらも当たり前のことに感じますが、代行をおこなう範囲で設定される料金の設定も異なりますし、初期費用やランニングの費用が別途発生することもあります。
また業者によっては実施のコストは安いものの、三か月~、六か月~など契約期間を設けるケースもありますので、この2点に関しては、入念に確認しておくようにしましょう。


チェック2.成果物はどのように納品されるかを確認しよう
テレアポを実施した、アポイントを獲得した、商談の機会を得た、契約が完了した……成果と言うならば様々な時点が考えられますが、営業代行業者からどのような形式・形態で納品されるかを確認しておきましょう。
テレアポの実施ならコール先をCSVデータで、アポイントの獲得なら業者の情報と日時などをエクセル形式と名刺で、など業者によって異なる部分となるため、思い込みを捨て、サンプルをもらうなど確認を怠らないようにしましょう。


チェック3.解約の条件を確認しよう
意外と見逃しがちになるのが、この契約解除の条件です。実務担当者レベルでは、基本的に失敗した時のことは考えないものですが、捺印をおこなう管理者・経営者としては、契約においてはリスクも想定しなければなりません。
例えば成果が得られなければ解約が可能なのか?など自社がサービスの利用で抱えてしまうリスクを想定し、どのような状況であれば解約できるのかを、しっかりと把握するようにしましょう。

利用申し込み契約時におこないたいこと
機密保持契約(NDA)を締結しておくべきです
特に貴社が新規事業をおこなうなど、外には出したくない戦略や情報がある場合、何か有事があった時のリスクヘッジとして機密保持契約を結んでおくべきです。業者が用意する利用申し込み契約書などにも、この機密保持について記載されている場合がありますが、ひとつの項目として記載され、内容もどちらにも取れるような表現も多いため、機密保持契約書として別途、正式に締結をおこなっておくべきです。
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