がん検診の大切さ

日本人の死因率で最も高いといわれる「がん」。多くの著名人もがんにかかり亡くなることがあると報道されることが多いですが、最近でもそんなニュースが日本に悲しみをもたらしました。働き盛りの30〜40代の若い人でもがんにかかってしまう可能性はあります。

 

がんにおいて最も大事なのは早期発見・早期治療だといわれています。しかし忙しい生活の中でがん検診を受けることができない人や、自分の職場では受けることが出来ない人も多く、日本国民は発症率の割にしっかり検診を受けられていないというのが現状です。

 

がん検診を受けるべき人というのは「自覚症状がない人」ということはお分かりでしょうか?もし身体にがんがあっても、誰しもがいきなりがんの症状を感じられるかというのは分かりません。それに、症状があったあとに検診にいってもそれは早期発見とはいえません。
職場や学校で1年に1度、健康診断を受けている人も多いかと思いますが、その場合は一定の病気に絞って検査をするわけではないので、がんが発見されるとは限りません。
しかしがん検診はがんに絞って検査をするので精度が違い、もしがんがある場合は発見できる可能性が大きいというものです。

 

また検診でがんが発見された場合と、自覚症状を感じた後で受診をした場合だと、5年後の生存率に大きな差があります。大腸がんを例にすると、検診で発見された場合の生存率は約93%、自覚症状が出たあとだと約66%となっており、その差は一目瞭然です。もちろんほかの種類のがんでも明らかな差があるので、やはり定期的ながん検診は受けておくべきといえます。

 

がん検診を受けるためにはまず職場に確認してもいいでしょうし、もし受けられない場合はお住まいの市役所などに問い合わせをしましょう。自分のためだけでなく周りの人のためにも、みなさんの身体はとても大切なものです。がん検診を前向きに考えてみましょう。